コーチ仲間が教えてくれて読み始めた本「Option B」。以前読んだ「LEAN IN 女性・仕事・リーダーへの意欲」の著者であるSheryl Sandberg(シェリル・サンドバーグ)氏がご主人を若くして亡くし、その後、苦しみながらも立ち上がる・その運命に適応していくことについて書かれている本です。

今回は、その中にあった「子どもをレジリエンスに育てるには」について引用しながら感じたことを書きたいと思います。

エッセンシャルな人生を送る駐在妻・ママが夢・想いをどんどん叶えていく「わたしらしい幸せ」ライフエディター湯本レイナです。

 

子どもをレジリエンスに育てるには

苦境に立たされた時、どうするのか

大切な家族を不慮の事故で亡くすなど、なかなか周りに人に本当の意味で理解してもらえない悲しみを抱えた時、周りに対してどう対処するのがよいのか、残された家族とどう関わればいいのか、自分自身にどう対応していけばいいのか。実際にその立場になってみないとわからないことってたくさんあります。

もちろん、シェリルの対応、考え方が正解というわけではなく、人それぞれのやり方がありますが、彼女が書いていた子どもに対する「レジリエンスに育てるには」には、アドラー心理学と重なる部分が非常に多く感じました。

子どもたちはいつか必ず逆境に直面する

そりゃそうだ!私たちの方がたいてい先立つのですから。もしくは生きてる間でも、子どもたちも社会人になって色々な逆境に直面するときはやってきます。

そんな時に何も準備が出来ていなかったら、その逆境に飲み込まれたり、うまく対応できずに自分も周りも傷つけたりすることも無きにしも非ず。なので、そんな苦境にも立ち向かえる”レジリエント”な子どもを育てたい!と想うのは誰でも同じですよね。

この本にあった一部を引用して紹介します(P.155)


子どもは自分に与えられた機会や、親、保護者、教師、友人たちと築く関係を通じて、レジリエンスを育んでいく。まずは子どもが次の4つの核となる信念をもてるよう、手助けすることが出発点となる。

  1. 自分の人生は自分である程度コントロールできる
  2. 失敗から学ぶことができる
  3. 自分はひとりの人間として大切な存在である
  4. 自分のために役立て、他人と分かち合うことのできる強みが自分にはある

 

アドラー心理学とレジリエンス

1.の「自分の人生は自分である程度コントロールできる」というのは、アドラー心理学で言う「主体論(自己決定性)」と通じるところがあります!すべて自分が選んでいることで、今何を持っているか(どういう状況か)は問題ではなく、それをどう使うかが課題であるという考え方です。

2.の「失敗から学ぶことができる」というのも、アドラー心理学勇気づけELM(エルム)講座でもお伝えしています。褒めない・叱らないで、勇気づけで子育てをする時には、先回りをせずに本人に体験から学んでもらう・それを親は見守るというもの。

3.の「自分はひとりの人間として大切な存在である」というのも、アドラー心理学の幸せの3条件のうちのひとつ「自己受容」と通じるものがあります。自分自身を認めることで相手を認める・信じることができるので♪

4.の「自分のために役立て、他人と分かち合うことができる強みが自分にはある」というのは、まさに「自己犠牲ではない、見返りを求めない相手への貢献」を含むアドラー心理学で言う【共同体感覚】と通じるのではないかなと思ったりしました。

「怖いものなし」で、短い人生、自分が納得いく生き方を

人は生きてる限り、何かしら壁にぶち当たることもあるし、悲しい出来事も起こりうるわけです。いつでもラッキー♪ハッピー♪なわけないわけです。でも、こういう逆境を乗り切れる考え方を持っていさえすれば、【怖いものなし】だと思いませんか?

私はアドラー心理学がようやく身について来た頃、この「何も怖いものはないな」という感覚になりました。(いや、ホントは怖いもの、まだまだたくさんあるとは思いますけどね^^)

自分の大切な子どもたちにも、こういう人生を生き抜く術を学び取っていってほしいものです!