ちゃんとしなければならない。子ども時代に耳にタコができるくらいそんな言葉をかけられて育ったママは、母になってから母業をする時も「ちゃんとした母でなければならない」と思いがち。

でも、ママは完璧でいちゃむしろいけないんです。なぜなら・・・完璧であることは相手を勇気くじきすることになるから。

家族を愛する海外駐在ママの「わたしらしい幸せ」デザイン湯本レイナです。

 

いつでもどこでも完璧なママである必要はないヨ

私がまさにそうでした

第1子として育った私はまさに「お姉ちゃんなんだから見本にならなきゃダメじゃない」とか「ちゃんとしなさい」と言われ続けて育ってきたクチです。私たち、30代40代ママの多くがそう育てしつけられてきたのではないでしょうか。

特に初めての子育ての時、つまりは第一子の子育ての時は、何事もお初の出来事なので、それに対して、失敗しないように・ちゃんと対処するようにと自然と思っちゃいます。

で、そんな子育て1年目、2年目、、、と積み重ねてきて、2人目が生まれてから、2人育児は自然と下の子は赤ちゃんの時からさほど肩に力は入りすぎずに育児が出来るようになります。そうか、1人目で何事もわからない未知の世界だから、頑張ってきたんだと気づきます。

とはいえ、「初めて育児」は続きます

現在息子は小4で10歳。10年子育て続けてきて、失敗こそいい経験とか、何でも試してやってみて、とかわかっているつもりでも、上の子である息子の成長と共にやってくる新たな試練の時には、私の場合、ついつい「ちゃんと育てなければ」が出てきがちなんですよね。

習い事のスポーツは何をどの程度頑張るのがいいのか、高学年になり勉学に関しては受験をしないにしてもどのような対応をしたらよいのか、放課後遊びに行く先のこと、下の子に対する態度などなど、対応しつつも「これで良かったのかな?」ってしょっちゅう思います。

きっと子どもが大きくなっても、やはり第1子の子育てはいつまでも「これで大丈夫かな?」が付きまとうような気がします。

「失敗いっぱい大歓迎!」

先日のELM(勇気づけ勉強会)リーダー講座にて、講師の原田綾子さんから、子どもに失敗は悪いことではなく、大人としても大歓迎だからどんどんチャレンジしてごらん、という考え方を合言葉で「失敗いっぱい大歓迎!」と毎朝登校時にお子さんがお母さんに言うご家庭があるということを伺いました。コトバに出して習慣化するってイイなと思ったので、我が家でも翌日から取り入れました♪

で、子どもに失敗大歓迎だから自分が想ったことをチャレンジしてごらん♪と伝えているのに、ママが失敗を恐れて、正解だけを求めて動いているのは矛盾している・・・と改めて思い、ことある毎に自分にも言い聞かせています。やってみて、試してみて、ダメだと思ったら違う方法を採用してみる。

自分のことならそれがカンタンにできるものも、子どものこととなると親としての責任が伴う・・・。そう思うときもありますが、それはおそらく周りからどのように見られているかを気にしてのことなんですよね。ここで子育てでも「自分軸」が必要なことがお分かりになるかと思います。

完璧であることは相手を勇気くじきする

アドラーはそのように言っています。完璧であることは勇気くじきにもなると。確かに大人でも、あまりに完璧な人には相談しにくいし、その人の存在を見ると自分はダメだなぁと思ってしまいがち。逆に完璧だと思っていた人が意外にニガテなことがあると親近感が持てたり。

お母さんがあまりに完璧だと、その子がいくら頑張っていてもママには認めてもらえないと努力をあきらめたり、その子が親になった時に育児につまづいた時、自分はお母さんのような親になれないと勇気をくじかれたりする可能性があるわけです。

もちろん、これもまた「課題の分離」で、子どもがどう解釈するかは子どもの課題なのですが、親だって絶対すべてに完璧であるはずがないので、子どもの前でも完璧でない自分をさらけ出せる「本音コミュニケーション」が出来ることが理想だと思っています。