毎週水曜朝8時に発行しているアドラー流勇気づけメール「死ぬ時に「最高の人生だった」 と言えるわたしらしい幸せ 人生ストーリー創りませんか?」で配信して反響があったこのテーマについて、ブログでも書きたいと思います。
2021年現在、湯本は中2男子と小4女子の2児子育てをしています。中2男子の子育ては、1人目ということもあり、毎度毎度、壁にぶち当たりながら、模索して、葛藤して、前に進むということの繰り返しをしてきました。
息子が小1にあがった時から子育てについて学ぼうと思い、親業、コーチング、アドラー心理学を学び、「聴く」チカラ、「質問する」チカラを身につけながら、アドラー心理学を考え方の指針において、「相手を無条件に信じる=信頼」を大事に関わってきました。
が、いくら親が一生懸命子育てについて学び、実践したとしても、それで子供が「(いわゆる大人が思う)いい子」に育つとも限らないし、どんなに親の関わり方が素晴らしかったとしても、それをどう判断するかはその子次第なので、「絶対解」はありません。
そこにプラス、子育てには「夫婦間の考え方」という、さらに一つ事態を複雑にする要素が組み込まれるので、こんがらがってくることが大いにあるわけです。子育ての悩みの相談を受ける度にそれを感じます。
で、今回のテーマである「思春期子育てをするうえで、絶対にしてはいけないコト」。何だと思いますか?
それは「挑発に乗ってはいけない」ということです。
アドラー心理学のベストセラー「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」にも、「怒りの感情」のことを学ぶ中でこの点が記されています(ちなみにこの「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」を題材に、アドラー心理学のエッセンスをキーワードごとにまとめたものを、StandFMのライブ配信にて平日お昼12時から無料配信しています。「アドラー心理学を耳で学んで自分のものにする講座」で検索してみてくださいね♪)
感情にはすべて目的があるとアドラー心理学では考え、その感情を持ち出した時の自分の目的を理解し受け入れたいと思っています。要は怒りの感情自体を否定しているわけではありません。
ただ、怒りの感情は、建設的に解決するというよりも、人間関係を破壊するおそれも大いにあります。無意識に使って、取り返しのつかないことにもなりかねない。だからこそ、「自分の感情をコントロールしたい」と思う人も多いのだと思います。特にこの「怒りの感情」のようなネガティブなものは。
自分自身の怒りの感情に関しては、これらのことから自分で意識的に(もしくは無意識的に)扱うことが出来ますが、他人の感情については私たち自身ではどうしようもないのが実情です。
特に大人の階段を上りかけている思春期の子供にとって、身体の成長が及ぼす精神的な不安定さも相まって、見るもの聞くものに対してイライラしたり、何でもできる気になる時期でもあることから、その通りにならない現実に不満を爆発させたり。そんなことも日常茶飯事だと思います。
そんな感情の吐き出し場所として、家庭の中で特にママに対して、子供がぶちまけるシーンも多いものではないでしょうか。
私自身も当事者の一人として、その感情を受け止めきれる時もあれば、受け止めきれないほど理不尽であると感じることもあります。そんな時、子供の暴言に対して正論で論破したくなる気持ちもムクムクと湧き出てきます。家庭においてママという立場にいる方の多くは、家族が健やかに穏やかに生活できるように日々の暮らしを成り立たせているのですから。そりゃ反論もしたくなります。
ですが・・・。
ここで、子供と同じ土俵に乗って、子供である相手を論破して打ち負かすことが出来たとしても、何の解決にもならないのです。子どもはその時は何も言えずに引き下がるかもしれませんが、それで子供の感情が解決したわけではなく、怒りがさらに大きくなって、「復讐」のフェーズに移っていく一歩を踏み出してしまうのですから・・・。
言われっぱなしで悔しいとか、こちらが黙っていたら相手の言い分が正当であると認めているようなものとか、「挑発に乗ってはいけない」ということに対して、心配になることがあるのも理解できるところです。それらをひっくるめて、こちらが一歩大人になって、言わせてあげたい、と思うのです。
家庭が安心安全の場であるからこそ、子供は家庭で自分のありのままを表現します。
家庭で感情を吐き出せなくなると子供は別の所に代わりの居場所を探そうとし、そのことがさらに親にとって子育てを困難にしていくことにもなりかねない。
確かに文句、暴言、多少の暴れによる家にモノが壊れるなどなどは、平穏に暮らしたい私たち母親にとっては、ないに越したことはないのですが、子供(特に男の子は?)そうした過程を経て大きくなっていくものなのかもしれないと感じています。
思春期子育てに関して、湯本も今も現在進行形で取組み中ですが、同じように思春期子育てで悩みを持っている方のお悩みを大いに共感しながらお聴きすることが出来ると思います。「しあわせになる勇気が持てる個別セッション」にてゆっくりじっくり話して、ご自身の中のモヤモヤを整えてみませんか。
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ライフトークパートナーの湯本レイナ