メンタルコーチをしていると、色々な方の色々な声を聴くことがあります。そのうちの一つ「自信が持てるようにするにはどうしたらいいですか?」。あなたなら、どのようにお答えしますか?

家族を愛する海外駐在ママの「わたしらしい幸せ」デザイン湯本レイナです。

 

自信がなかなか持てない・・・という時には

あなたはイチロータイプ?松井タイプ?

冒頭にも挙げましたように、「自信が持てるようになるにはどうしたらいいですか?」という質問はよくいただくことがあります。それに対して、先日、アドラー心理学をドラえもんを題材に学ぶ勉強会に参加された方から、とってもわかりやすいご意見を頂きました。

プロ野球の有名選手であるイチロー選手と松井秀喜選手。どちらもとても活躍した選手ですが、お2人は対極的な考え方を持っていたそうです。

イチローさんは「〇〇しなければ」と自身を追い込み、タスクを課していくことで、自分の成長につなげていくタイプ。

対する松井さんは「〇〇出来たらいいなぁ」と希望的観測を持つことで、自分自身を盛り立てて、モチベーションにつなげていくタイプだそうです。

自分がイチロータイプであるならば、「これも出来るようにしなければ」「あれもやっておかなければ」とタスクを課していくことがプラスになるかもしれませんが、自分が松井タイプの時にイチロータイプと同じことをすると、とても負担になり、ストレスがたまる一方ですよね。

そういう意味で、自分自身に課す線引きを低くするのが、自信がないという時の対処法の一つかなと、参加者の方からの声で気付かされました。

自信はいつまでもつかないもの?!

一方、自信に対してはもう一つ考え方があります。自信がないというのは、イコール自分自身の中で思っている理想のカタチがあって、現在からそこまでのギャップが大きいから自信がないと思ってしまうと考えられます。

要は「自分はここで満足するようなものじゃなく、もっともっと良くなっていける」と思うからこそ、落ち込んだり自信がないと感じたりするわけです。逆に言うと、自信があるって言いきれるということは、もうこれ以上良くなれないと思っているということでもあるわけです。

で、私自身もよくそう思うのですが、成長欲がある人は、自信があるなんてなかなか思わないと思うんです。もっと良くなれると思っているのですから、今よりも努力して成長してレベルが上がっても、そこからまたさらに上を目指して良くなろうとする・・・これを繰り返しているので、「自信があります」なんていつまで経っても言わないんです。

でも私はそれでいいと思っています。自信がなくても「勇気」がある状態であれば、先ほどの更に上を目指して良くなろうとすると繰り返し続けることができるからです。

新しいことに踏み出すには勇気が要ります。そこで失敗するかもしれないけれども踏み出す「不完全である勇気」、他の人にどう思われようとそれは相手の課題と切り分ける「嫌われる勇気」、やってみて間違えたときにそれを素直に受け入れる「誤りを認める勇気」。

そんな【勇気】を持ち合わせることこそが、結果的に、周りからみたら「自信を持ってる人」と思われる行動につながるのではないかなと思います。