「悩むのはオプションがあるから」「選択肢が多いこの時代に選び方を学んできていないから」という言葉から始まる、元駐在ママのFB投稿を読んで本帰国後の彼女のモヤモヤを感じました。
家族を愛する海外駐在ママの「わたしらしい幸せ」デザイン湯本レイナです。
わたし自身も2008年に夫の中国駐在が決まった時、今後の生き方、子育て、この駐在という時間をどう使うかなど、色々と考え、悩みました。実際に駐在先での生活が始まり、周りのママもみんな悩んでいるものかと思ったら、すんなり現地生活になじんで楽しんで見える方がほとんどで、自分の本音はなかなか人に伝えられませんでした。
「わたしって、考えすぎでめんどくさいタイプなのかな・・」そんなことも思ったりしたのですが・・・。
~悩むのは真剣に生きている証拠~
駐在当時、駐在ママとしての悩みを抱え、そして本帰国後も働くことと自分のやりたいことそして家族を大切にしたい想いのジレンマに挟まれていたわたしは、色々と悩んでるのは、真剣に生きている証拠かもしれない!と思ったんです。
悩むのは真剣に生きている証拠
確かに選択肢があるから悩めるというのは事実
何も選択肢がない時代だったら悩むことすらしなかった、というのは事実だと思います。
ランドセルの色といえば、男の子は黒、女の子は赤、しかなかった時代には何も悩むことはなかった。それが、今は個性を出すために、色や形や柄のバリエーションが非常に多く、6年もの間使う・それなりのお値段する買い物だから悩みますよね。
生き方だって、ひと昔前までは結婚したら家に入り、家事と家族のことを最優先に考えればよかった。それが今は働きながら子育てすることも出来るし、海外駐在帯同で一旦日本を離れても、本帰国後に女性がやりたいことができるチャンスは色々広がっている。
悩みがない方がいいのかな
上の子の子育ての時、結構色々悩んでいました。夜、全然寝てくれなかった新生児時代から始まり、超アマノジャクな息子に翻弄されてイライラしたり。
日本で育児をしていた時に支援センターで会った他のママとか、駐在先で出会うママたちの中には、子育ての悩みがない方もいて、「子育ては幸せな時間なはずなのに、こんなに悩んで苦しんでいる自分は・・・」と思ってしまったこともありました。
でもその時思ったんです。「真剣に取り組んでいるからこそ、悩みって出てくる」
悩みがないママは真剣に子育てに取り組んでいないと言いたいわけではなく、子育てにしろ、家事にしろ、仕事にしろ、何かに一生懸命になれば「本当にこれでいいのだろうか」「今やるべきだろうか」「もっとよくするためには」「他にも方法があるのではないか」などなど考えが浮かぶのは自然なこと。
悩むからこそ考える、そして進化する
ちょうど先日も20代前半のコーチ仲間の悩みを聞く機会がありました。何でもチャレンジできる環境だからこそ悩むんですよ~とやはりおっしゃっていました。
ご本人はモヤモヤが晴れない限りは前に進めないと思っていたかもしれませんが、悩みがあったからこそ、こんな風に人に会って、自分の話をして、人の話を聴いて、気付きがあって、少し自分が変化して・・・ということが起きたんですよね♪
悩みを持ってる状態は決して気持ちいいものではないですが、この悩みが人生をさらに彩りのあるものにしたり、次のステップに上がるチャンスをくれたりする。そう思うと悩みって人生には必要なものだったりするんでしょうね。
駐在先での生活には、日本とは違う形で選ばなければならない選択肢が目の前にあったりすると思います。生活スタイル、子どもの教育、自分自身の時間の使い方などなど。そして本帰国後はさらに複雑に絡み合う状況の中での選択を迫られることもあるかと思います。
コーチはそんな悩みを持つ方を全肯定で受けとめて、その方自身がめいいっぱい自己対話・自己探索することができるお手伝いをしています。悩みを即解決するというよりも、その悩みをご自身で消化できるように働きかけるお手伝いをし、そして消化しようとするときの心強い味方として勇気づけをしていく存在です。