先日、本帰国後、半年強が経つ元駐在ママ(彼女はスライド続きで合計10年ほど、3か国転勤続きでの本帰国)の悩みを聞きました。エッセンシャルな人生を送る女性が夢・想いをどんどん叶えていく「わたしらしい幸せ」ライフエディター湯本レイナです。

日本の生活でのストレス・イライラをどうしたらよい?

日本から海外転勤に帯同する場合は、異国の地での生活を軌道に乗せるまでの苦労や言葉の壁、日本人コミュニティでの人間関係など、どの駐在家庭も悩みを持たない方が少ないと思います。

一方、本帰国後は、母国に帰るのだし、何不自由ない生活なのだから、悩むことなんてないんじゃない?と思われがちですが、実は色々と逆カルチャーショックのような感覚を持たれる本帰国後ママは多いものです。

日本の生活のスピード感

海外駐在帯同中は、お仕事から離れる駐在ママ・妻が多く、しかも日本のように物欲がわかない地域も多いかと思うので、ゆったり一日が流れていく毎日である方も多いのではないでしょうか。お店で売ってないものは家で作ったり、外出せずにネット環境で情報収集したり。

一方、本帰国すると多くの元駐在ママはそのスピード感に疲れを感じたり、空虚感を抱いたりしています。

これまでは終わりがある駐在期間だったので、「駐在3年間のうちにコレを身につけよう」とか「今のうちにあそこへは行っておこう」など、目的意識を持てていたのが、本帰国後はこのままずっとこの生活と思うと目的を失っての忙しい日々に流されることになりがちです。

また、海外駐在中は色々な不便を一緒に乗り越えるチームとして「家族の絆」を深めていった家庭も、本帰国後は子どもも親もそれぞれが忙しく過ごしていて、物理的にすれ違いの生活になることも。

海外生活とのギャップに苦しむ

海外で子育てをして本帰国をすると、色々と日本の固定概念に苦しむこともあります。

例えば、中国では子どものことを「宝宝」というくらい、みんなで大事にしていこうという考え方が一般的なのに対し、日本に帰るとベビーカーで電車に乗るのはとても勇気が要ることだったり。

海外の幼稚園や小学校で育った子どもやその保護者にとって、日本の学校の授業の内容や先生の子どもへの対応の仕方などに違和感を覚えたり。

また人間関係においても、海外の方が快適と思っていた方にとって、日本に戻ってきてからの人間関係を窮屈に感じたり。

知らなかったらそのまま何も思わず、悩むこともなかったかもしれないけれど、海外の文化や生活スタイルを知っているばかりにそのギャップに苦しむ、ということもあるかと思います。

海外駐在を満喫されてた方ほど、本帰国後がストレスに

海外駐在期間が1~2年で短かった方はこの傾向は少ないかもしれませんが、5年以上など海外生活が自分のライフスタイルになっている方にとっては、海外にいる方がラクという声もよく聞きます。

海外駐在を、不便で苦労が多いものというよりも、楽しまれて満喫されてた方ほど、本帰国後のストレスは大きいかもしれません。

とはいえ、永住組とは違って本帰国の時期がいずれ来るのが駐在家族の宿命。本帰国になったらその生活に向き合わないとなりません。そんな本帰国後のストレスを感じる時は、日本の生活が軌道に乗ってきたら

  • 信頼できる、理解してくれる人に話を聴いてもらう
  • (今まで海外で出来ずにいたが)日本だからこそ出来るコトに打ち込む
  • これまで経験があるコトを再び始めてみる
  • これまでやったことがなかったコトにチャレンジする
  • 仕事を始めてみる

など「ある」ことに目を向けるのをオススメします。本帰国後はどうしても「海外にはあったけど日本にないもの」に注目してしまいがち。でも、駐在前の日本とはまた違った状況である現在の日本で「ある」ことってたくさんあるものです。

そしてこれは、駐在家族の本帰国のみに言えることではなく、あらゆることに当てはまるかと思います。「昔はよかった」「前のところではこうだった」そう話していても、何も始まらないものですものね。

全肯定勇気づけセッションでお話し伺うこともできますので、「とにかく聴いて欲しい!」という時は単発セッションにてご相談ください。

80分全肯定勇気づけセッション ≫