今、何か一生懸命に取り組んでいることがあったとします。例えば、食生活の改善をしようとか、もっと英語を上達させようとか。では、その取り組みをし始めた頃を振り返ってみて・・・。

一生懸命、取り組もうと思ったキッカケは何ですか?

例えば、食生活のことだったら・・・。

大きな病気にかかり、その治療として食生活を改善させないと大変なことになるから、とか。身体がよろこぶ食事をし始めたら調子が良いので、もっと他にも出来ることはないかと模索したいと思ったから、とか。

例えば、英語のことだったら・・・。

会社がグローバル化を進めて海外のスタッフとやり取りをする上でディスカッションが出来ないと仕事が前に進まないから、とか。旅行先で一人旅の外国の人に写真を撮ってもらったことがあり、日本を旅行する外国の人に自分も優しくしてあげたいと思ったから、とか。

皆さん、様々なことがキッカケで、一生懸命取り組んでいるものがあるかと思います。

が、ライフコーチとして多くの方を見ていて、このキッカケ(出発点)の種類によって、継続出来ていくモノ、どんどん上達するモノ、逆に続けるのがシンドクなってしまうモノ、全然うまくならないモノがある気がします。

それは何か?!

そう、この記事のタイトルの通り、「恐怖発」か「好奇心発」かの違いなのではないでしょうか。

「恐怖出発」と「好奇心出発」の違い

恐怖出発」だと・・・

「こうなりたくない」という恐怖から逃れるための方法として、今の一生懸命取り組んでいるものがあります。

病気が再発してほしくない、体調がもっと良くならないと生活が困窮してしまうんじゃないか、などなど。

外国人スタッフとやり取りが出来ないと昇進できないんじゃないか、自分だけ取り残されてしまうんじゃないか、などなど。

もちろん、これらのキッカケを起爆剤に、ものすごい努力をすることが自分にとって合ってる方もいるかもしれません。

が、「恐怖」が出発の頑張りは、いくら前に進んでも進歩した気がしない、まだまだ自分は満足できない、と感じることが多い気がします。また、「こうなりたくない」という望まない未来像の自分から逃れるために行う頑張りなので、「こうなりたくない自分」に似た他人を見かけると、イライラしたり攻撃したくなったりするケースも少なくありません。

一生懸命に取り組んでいること自体は素晴らしいことなのに、実際にやってる本人の心理状態は穏やかではなく、いつも焦りと不安に苛まれている状態だったりします。それで、継続し続けることが難しく、結果、ある程度以上の上達が見込めないことがよくあるのです。

好奇心出発」だと・・・

「なんかイイ感じだから、もうちょっと調べてみよう」とか「楽しいので、思わず時間を忘れてずっとやってしまった」という心理状態で取り組んでいるので、取り組んでいることに没頭することもできれば、ちょっと離れて客観的に観察・分析して、よりよく改善していこうということが可能であることも多い気がします。

結果、苦に感じることなく継続していくことができるし、色々試してみる余裕があるので上達や改善も早かったりします。

今の自分の状態に気付こう

今回、「恐怖出発」と「好奇心出発」というキッカケの心理状態の違いで、同じことをしていても、それをシンドク感じるか、楽しめるかが変わってくるという話をしました。

ですが、だからといって「恐怖出発」だからダメとか「好奇心出発」だから良いと言いたいわけではありません。

こうした流れがある、ということを知った上で、今の自分はどうなのかに気付いていきたいのです。

もし「恐怖出発」であったと気付いたら、その「恐怖」は何なのか、自分が恐れている未来の不安は何なのか、そこを正面から向き合うことで、一気に不安や恐れは縮小していきます。そしたらもうこっちのもの。やってることは「恐怖出発」も「好奇心出発」も同じなのですから、より楽しみながら継続してやっていける「好奇心出発」の心持ちで取り組んでみるトライを何度か試してみればいいんです。

「コワイコワイ」と思ってやっていたのが、「なんか面白くなってきた」に変えていけたら、努力も努力じゃなくなって、毎日が楽しみであふれていきます。

 

この「恐怖出発・好奇心出発」のテーマも、以前「アドラー流勇気づけメール」でお届けしました。こんな記事が毎週水曜朝8時に届く、「湯本れいなのアドラー流勇気づけメール」は無料購読ができます。登録はこちらから▼▼▼

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