湯本は日頃、「アドラー心理学勇気づけ勉強会」のオンラインや音声講座で勇気づけコミュニケーションをお伝えしたり、毎週水曜朝8時に「勇気づけメール」というメルマガを発行させて頂いております。

この、アドラー心理学で言うところの「勇気づけ」って、実際どんなものだと思われますか?

アドラー心理学を知るまでは、私も「勇気づけ」といって想像するのは、何か怖いものに対して思い切ってやる「勇気」を持ててない人に、その勇気がある人が「励まして」その思い切りを持てるようにしてあげる、というようなものでした。

何か、「押しつけがましい」ような、そして「切羽詰まった」ようなイメージ。

でも、実際、アドラー心理学を学び、その中で言われる「勇気」や「勇気づけ」というのは、まったく違うものでした。

「アドラー心理学勇気づけ勉強会」でお伝えしている「褒めない・叱らない・勇気づけコミュニケーション」というのは、まず、自分と相手は、たとえ大人と子供であっても、教師と生徒であっても、対等な関係の「ヨコの関係」で関わります。

そして、相手の目で見て、耳で聞いて、心で感じる、「共感的」な理解をしようと、相手の関心に関心を持とうと想って関わります。とかく、人は相手の話を自分のこれまでの経験をもとに理解しようとしますが、共感的理解をもとに話を聴く時、相手のことは「わからない」ということが前提なので、「え?それってどういうこと?もっと教えて」と自然と質問もしたくなります。

そして、アドラー心理学では人を「性善説」で見るので、その人が行為としてどんなことをしていたとしても、その「”ポジティブ”な目的は何だろう?」「この人は何のためにこのことをしようと思っているんだろう?」と思って人を見ます。その前提には「●●するから」という条件を付けるのではなく、「無条件に相手を信じる」。え?それじゃ、相手に騙されちゃうんじゃない?と思われるかもしれませんが、この話をし始めると長くなるので、この辺りは講座でお伝えしますね。

そして、相手が子供だろうと、部下であろうと、生徒であろうと、相手を一人の人間として「尊敬」して関わる。

このような対人関係の「在り方」があってこその、勇気づけコミュニケーションなわけです。

そう考えると、「勇気づけ」って決して「がんばれー!」と励ますことでも、怖いことを無理やりやる思い切りを持たせることでもなく、相手の内側にもともとある「ともしび」の火が消えないように、そして少しずつ自分のチカラで大きく、暖かく燃やせるように、関わること、と言えるのではないでしょうか。

あくまでもどうするか決めるのは相手次第。相手を水辺まで連れていくことはできても、その水を飲ませることはできない、という前提で関わります。ですので、無理やり、押しつけがましく、励ますのとは全く違うのです。

この関わりをすることで、これまで「自分ばっかりが我慢して、頑張って・・・」という関わりから、相手と共に困難を乗り越えていくという関わりに変化していきます。そうすると、子育てがグンとラクになりますし、夫婦関係もスムーズになり、イライラやモヤモヤから解放されやすくなります。

ただ、この「勇気づけ」の関わり方って、一朝一夕で完璧になるものではなく、日々試行錯誤の中で獲得していくものだと思います。家族の数だけ家族同士の関係は異なり、「こうすれば絶対」という解決法もありません。あくまでも、理論を学んだら、ご自身のケースにご自身なりに当てはめていくことを繰り返していくしかないわけです。

でも、この「アドラー心理学の勇気づけ」の在り方を知ると、どんなことがあっても自分はなんとか克服していくことができる、という心強さは持つことができます。少なくとも湯本はアドラー心理学をちゃんと学び始めてから約5年、少しずつ少しずつそうした心持ちで日々を過ごすことが出来るようになってきました。

そんな「アドラー心理学勇気づけ勉強会(ELMエルム講座)」。オンライン講座、音声講座でご提供しています。コロナ禍の中でも、ご自宅からつながって安心して学べます。子育てや親子関係、夫婦関係、友人関係など、もっと良くしていきたいと思われていたら、「勇気づけコミュニケーション」を一緒に学んでみませんか?

アドラー心理学勇気づけ勉強会(ELMエルム講座)の詳細はこちらから 》

 

「自分を変えたい」「望む未来を叶えたい」40代女性のための「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」が持てるようになるレッスン

ライフトークパートナーの湯本レイナ