「子育てには”勇気づけ”が大事というけれど、どうやって身につければいいの?」そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

以前「『勇気づけ』って何ですか?」という記事で、アドラー心理学で言うところの「勇気づけ」についてお話ししました。「アドラー心理学勇気づけ勉強会(ELMエルム講座)」では、そんな勇気づけのコミュニケーションを皆さんと一緒に学び、深めています。

そのELMエルム講座で、湯本が繰り返し申し上げているのは、「スキルよりも在り方が大事です」ということ。

いわゆる「コミュニケーションセミナー」など「話し方」「伝え方」「声掛け」を学び、子育ての現場でその通りに使ってみたけど、一向に子どもがいうことを聞かない!と嘆くお母さんや、一向に部下が動いてくれない!と落胆する上司がいらっしゃったとしましょう。

その方々は、おそらくこの「コミュニケーションセミナー」で、他人を思うがままに動かすことができる「魔法」を手に入れることができると期待されていたのだと思います。そこで教わった「スキル」をそのまま使えば、教わった通りの結果が現れると。

でも、この「他人を思うがままに動かしたい」という、行動の背景にある(アドラーで言うところの)「目的」って、自分は気づかないけれど、周りから見るとめちゃくちゃよく見えてわかってしまうもの。そう、自分だけが気づいていないんですよね。

このように、「スキル」で自分が表現できるのは、自分が「意識」できることだけ。発する言葉だったり、行動だったり。

でも、その根底にある「在り方」は、自分が「無意識」にしていることに大きく影響してきます。表情だったり、声色だったり、口調だったり、話す内容・流れだったり。そして、周りに発する影響力は、この無意識で行うことの方が圧倒的に大きいのです。

お母さんが怖い顔で、怖い口調で「〇〇してくれたら、うれしいな!!!」と大きな声で子どもに声を浴びせたら、いくら言葉尻(スキル的に)は勇気づけのコミュニケーションで習ったことだとしても、子どもはその圧倒的な「無意識によるパワー」に影響を受けて、怖がったり、余計卑屈になったり、心理的距離を置こうとしようと思ったりするものです。

ですので、このスキルももちろん知っておくことは大切なのですが、実践のときに忘れてならないのは、日頃から持ち続けたい、相手に対する「共感」「信頼」「尊敬」の在り方です。

これって「何をしたから、私はよい在り方が出来てる!」と一言で説明できるものでもなく、自分自身が常日頃、どんなことを大事にしているか、どんな着眼点で世界を見ているか、相手に対してどう関わりたいと思っているのか、の積み重ねで出来上がるものだと思います。

白黒つけにくいので、スルーされがちですが、やはり湯本からは「(スキルも大事だけど)それ以上に、相手と関わるときの”在り方”を大事にしたい」と今後もお伝えしたいと思っています。

 

もっと詳しく知りたい、学びたいと思われたら、アドラー心理学勇気づけ勉強会(オンライン講座、または音声講座)で、たくさん質問してください!一緒に学び、深めていきましょう。

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ライフトークパートナーの湯本レイナ